どんなエロゲー?
キャラゲーを語るならばやはり本作「ハミダシクリエイティブ」は切っても切れない存在でしょう。メインヒロインは4人ですがどの方もクリエイティブなお仕事をしているヒロイン。ちなみにエロ面に関しても中々力を入れているかなっと感じさせる場面もあり良いです。
作品名 | ハミダシクリエイティブ | ||
ブランド | まどそふと | ||
原画 | 宇都宮つみれ | シナリオ | 甲木順之助 |
ジャンル | 学園に来ない女子と見過ごしがちな青春を探す学園恋愛ADV | 体験版・デモ | あり |
あらすじ・概要(公式)
季節が足踏みする、6月の末。
自他共に認める陰キャ、和泉 智宏(いずみともひろ)は、
今日も教室の片隅で、平穏な一日を過ごしていく……
はずだった。
「当選おめでとー!
とりま次の生徒会長は
和泉クンにけってー!」
学園側の思いつきで行われた、生徒会長くじ引き。
智宏は、なんと豪運で当たりくじを引いてしまう!
突然スポットライトを浴びた智宏を、
陽キャも陰キャも噂しだす始末。
引くに引けない智宏は、顧問を頼り仲間集めを開始。
しかし、顧問が挙げてきた役員候補は、
同級生の華乃(かの)から後輩のあすみ、
果ては妹の妃愛(ひより)に至るまで、そもそも学園に来ていない!?
混乱する中、音信不通だった前会長の詩桜(しお)まで現れて……!
――運命か、必然か。
前代未聞・空前絶後、
「くじ引き生徒会長」の戦いが、
今、始まる……!
ポジティブレビュー
ハミダシとクリエイティブの要素がどのルートでもうまく使われていて、キャラクターの魅力も引き出されている。シナリオも共通後の失速もなく、ルート後もしっかり感動させてくれる。文句なしのキャラゲーです。
今までやってきたキャラゲーで1番萌えれた。妃愛√を最初にやって少し後悔したため、最後にやるのを推奨。
シナリオは共通、妃愛、詩桜先輩が良かった。共通はちゃんと学園ものしていて久しぶりだったということもあって余計に楽しくなってた。詩桜先輩は人によっては受け付けないかもしれないけども個人的には凄く良かった。妃愛はマジでこの作品随一のキャラです。これだけは絶対に言える。
ヒロインが主人公に助けを求めるという行為は、共通√において主人公がそのヒロインと積極的に関わり、二人の間に信頼関係が芽生えたからこそのものと見ることが出来る。この、”主人公がヒロインと積極的に関わる”ということは選択肢を選ぶことと同義であり、その行為の結果によって個別√へ突入するという構造である。近頃は選択肢がストーリー展開に与える影響が軽視されがちなので、このように選択肢の意義を大切にしてくれる脚本家には敬意を評する。
ヒロインのキャラがいい意味で濃く、テンポのいい日常シーンの会話が面白い。エッチシーンも1キャラに対し多く満足です。最後までヒロイン全員が登場して、ワイワイやっているため、雰囲気は明るめのノリのままで進み、鬱シーンも少なめです。
考察
キャラゲーとしての評価が非常に高くヒロイン一人一人を大切に扱っている印象を受ける。明るい雰囲気のまま進むことでキャラゲーとしてのポテンシャルを上手に引き出したシナリオ構成になっている。エッチシーンに関しても雑ではなくしっかりとエロゲーをしている!という気持ちになれる仕様で剣と盾両方揃えたような仕上がりを見せてくれている。
ネガティブレビュー
終盤、恋人になった展開があまりにも雑過ぎて引いた。クリエイティブ要素がほぼ無い上、全くキャラを可愛く見せようとしてない。
なんかオタクの妄想を無理やり具現化したような設定。シナリオ自体も平坦で抑揚がなく、やや退屈。
考察
キャラゲー故のネガティブ評価といったところ。キャラゲーはキャラを好きになれなければ評価がグンと下がる。またシナリオに対しての唐突さが気になるという方もちらほら。
総評
キャラゲーとしての大事な部分をしっかりと詰め込んだ優秀作品。萌え・ラブコメというジャンルで探しているのであれば十分におすすめできる一本となっている。共通ルートからの個別ルートでどのヒロインも「萌え」を感じさせてくれる。雰囲気を確認するためにまずは体験版・デモを確認してからGETすることをおすすめする。体験版で自分の肌に合わないなって方は無理しないように。とはいっても絵タッチで好きか嫌いかは判別できると思うのでそこまで気張らなくても「面白そう」程度の感覚で手に取ってもらえれば十分ハミダシクリエイティブのポテンシャルに触れることはできるだろう。